会計・監査 Report
2025年3月期中間決算における留意事項
2024年4月1日より四半期報告書制度が廃止され、上場会社では第2四半期報告書に代わって半期報告書の提出が義務付けられることとなりました。
2020年3月期の有価証券報告書から新たに適用される項目としては、2019年1月に改正された企業内容等の開示に関する内閣府令のうち、経営者による分析やリスク情報等の記載の充実に関する改正点などがあげられます。
また、例年と同様、金融庁は、2020年3月27日にホームページ上で、「有価証券報告書の作成・提出に際しての留意すべき事項及び有価証券報告書レビューの実施について(令和2年度)」を公表しています。
さらに、今年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、金融庁や日本公認会計士協会、企業会計基準委員会などからその対応に関する留意事項が公表されています。
本稿では、2020年3月期の有価証券報告書から新たに適用される項目のほか、金融庁が公表している有価証券報告書レビューの審査結果などを踏まえて、有価証券報告書を作成するにあたって留意すべき事項を中心に解説します。
なお、本稿の意見に関する部分は、筆者の個人的な見解であることをあらかじめお断りします。