2020年(暦年ベース。以下同じ。)のIPO市場は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、3月~4月にかけて上場承認後にIPOを中止する動きも見られたものの、株式市場の堅調な回復に支えられ、新規上場会社数が102社(TOKYO PRO Market を含む。以下同じ。)と100社を超える高水準な結果となりました。 2021年も足元3月末までの新規上場会社数(執筆時点での予定社数)は24社と、2020年の27社を下回るものの、ほぼ同水準で推移しています。
全世界に感染が拡大したCovid19による市場環境の激変を受けて多くの企業の2020年度決算には、想定外の所得水準の変動が生じています。 OECDは、独立企業原則及び2017年版移転価格ガイドラインの適用に焦点をあてたGuidance on the transfer pricing implications of the COVID19 pandemicを先頃公表しました。